所沢理科数学向上セミナー(インターネット学習と対面指導に対応した塾) の日記
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テレビゲームは思考力を低下させる
2015.05.21
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ゴールデンウィークに広島県を訪れたときのことです。
新幹線の中は非常に込み合っておりました。福山で下車するときも、ドアの
入口付近は、指定席の車両であるにもかかわらず、自由席の客であふれか
えっていました。そのとき、小学5年生くらいの生徒が母親と乗車しているのを
見ました。驚くことに、彼は車両内でコンセントをつなぎ、ずっとゲームをして
いました。間もなく下車というのに、寸暇を惜しんでゲームをしていました。
また、母親が荷物を持っているのに、荷物を持つのを手伝おうとしませんでした。
「もう着くよ」と母親が注意をしても、まったく注意は聞かず、彼がゲームを止めた
のは、福山駅到着10秒前でした。
彼はホームを降りると、歩きながらゲームを再開しました。「いい加減ゲームを
止めなさい」と母親が注意すると、今度はエスカレーターで降りる最中に腕時計型の
ゲームを再開しました。つまり、ホームを降りるほんの10秒以外ゲームをし続けて
いたのです。
最近小学生のみならず、高校生、若い会社員のみならず、老人までゲームにはま
っている姿を頻繁に見かけます。福山で見かけた彼のように、周りが全く見えない
状況で…。
テレビゲームをする時間は、本当に頭をほとんど使っていません。一見考えている
ように見えても、パターン化した中で作業をしているだけです。その場その場の
臨機応変な対応ではありません。これが習慣化しては、臨機応変な対応が必要で
ある学習においてうまく対応ができません。これは、数学・理科に限らず、他教科
でも同じことです。
私が高校生だったころは、アナログゲームでトランプが流行りました。相手の顔を
見ながら、時には心理戦を使う。臨機応変な対応が勝敗を左右します。今トランプを
する姿はあまり見かけなくなりました。数人の仲間で、『テレビゲーム形式でなく』
アナログなトランプゲームをする姿が見られるような時代に戻ってくるのはいつ
なのでしょうか。