所沢理科数学向上セミナー(インターネット学習と対面指導に対応した塾) の日記
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板書を写せない人たち
2015.01.28
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久々の日記となります。
「ノートをとるときは、黒板に書いたことだけでなく、先生が言っていることもきちんと
メモをとるんだよ」。中学に入学する時、母から言われた言葉です。しかし、今や
先生の言葉をメモすることはおろか、黒板に書いたことをノートに写すことすら厳しい
生徒が増えているそうなのです。
とある塾の父母会で、社会科の先生が言われた話を書きます。「今の子供達は黒板の
字を写すのが本当に下手です。一画一画見ながら書くのです。それではノートに
書かれた字は文字列ではなく、ただの線分の集合に過ぎません。だから、彼らは
用語を覚えられないのです。」
私も、なるほどと思いました。成績の良いクラスは普通に板書を写せるのですが、そう
でないクラスは「板書を写しているのが精一杯で、話を聞きとれない」というのです。
彼らの多くは、一画一画は大げさとはいえ、単語でなく一文字一文字のレベルで書いて
いました。
言葉はせめて一単語単位で覚え、ノートに写し取らないと意味がありません。一画
一画写すのは書道の授業です。勘違いをなさらぬよう。