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所沢理科数学向上セミナー(インターネット学習と対面指導に対応した塾) の日記

大学はどこでもいいのか

2014.03.16

若手の理系女子が世界を揺るがす発見をしたかと思いきや、実はデータの捏造や
20ページにもわたる論文のコピーアンドペーストの疑惑が出ている今回の問題。
私生活や身なりの特異さまで報道されるほど注目される彼女は、一気に大悪人にまで
成り下がりつつあります。Nature論文取り下げどころか、芋づる式に過去の博士論文・
修士論文の取り下げ、学位の剥奪もあるかもしれません。さらに、彼女に対する批判
だけでなく、学校や研究所のあり方までが問われています。

私は、今回の件について、彼女の学歴を以て、なぜ「写真データの一部を貼り替えても
良いと思った」などと言えたのか不思議でなりません。もし、私の所属した大学でこの
ような行為が行われたならば、大叱責を受けることは必至、教授助教授ポスドクなどの
審査を受けた時点で失格となり、発表に至らないと思うからです。再現性についても、
上の人が立会のもとで行われるからです。況や出典を書かずにコピーするなど、それな
りの学校の中学生であれば、やってはいけないことくらい常識と思うからです。今回の
一件で、恐らく多くの学校で『理系リテラシー』と称して、大学の授業に組み込まれること
でしょう。

今回の一件で1つ目に思ったことは、研究機関を目指す人は大学の名前はある程度
意識して選んだほうが良いのではないかということです。設備は勿論のこと、教授などの
資質も違うと思うからです。今回問題のあった大学に立派な教授陣、研究者達がいらっ
しゃることは存じておりますが、時々指導のなっていない先生に所属するとこのような
ことになってしまいます。高い確率でしっかりとした指導ができる先生のいる研究室に
配属できる設備は、やはり偏差値の高い大学にあると思います。

2つ目に思ったことは、コピーアンドペーストについてです。私が学生だった頃はパソコン
はさほど発達しておらず、大量にコピーアンドペーストするのは手の折れる作業でした。
大学の定期試験も、先輩や友達から過去問を入手するということはありましたが、答えを
コピーアンドペーストすることはなく、少なくとも自分で問題を解いてみるという作業は
私も周囲の人も行っていました。しかし、今は過去問どころか解答や解き方までホーム
ページにまで公表されている時代で、コピーアンドペーストが最短かつ効率的な方法と
なっています。さらに、小学校では、インターネットで調べそれを切り貼りしてレポートを
提出させる時代です。この教育体制を今一度考えた方が良いのかもしれません。

3つ目に思ったことは、プレゼンテーションはあくまで仮の姿を示すものでしかないと
いうことです。5年後からセンター試験は廃止され、到達度テストを参考にし、基本は
人物を見る時代になりますが、それで本当に良いのでしょうか。今回彼女が研究所に
リーダーとして採用された理由は、プレゼンテーションに説得力があったからだそうです。
世の中には口ベタな人もいます。山中教授のように何十年も研究を続けてなかなか
結果が出ず苦労する過程にあった人もいます。プレゼンテーションが高かったり、
一見すぐ結果が出そうなものばかりを重視し、その逆のものを冷遇することで、
今回の件が起きてしまったのかもしれません。

いずれにせよ、受験生の皆さま。オープンキャンパスなどでどんな教授がいるのかを
見て、じっくり大学を選び、後悔のない大学生活を送っていただければと思います。

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